PR
スポンサーリンク

移住者が増え続ける東川町へ1年間移住してみて

コラム
スポンサーリンク

約1年間旭岳のおひざもと、東川町にお世話になりました。その間こちらの更新が滞ってしまいましたが、移住者が増えている理由と実際に住んでみてわかったことをあげたいと思います。

スポンサーリンク

東川町の概要

上川郡東川町は旭川空港からも車で15分ほどと近く、旭川市中心部からも30分以内に位置し、写真文化の首都として写真の町を掲げる町です。写真甲子園の本戦地でもあり大会時は国内外から多くの高校生たちが集います。

人口は8,313人(2018年9月現在)で20年間で2割人口が増えた町として過疎化が進む地方の町としては異例の人口増加を遂げる町の1つでもあります。(近隣の東神楽町、鷹栖町でも子育て世代を中心に人口は増えています。)

町内には上水道が無く大雪山に降り積もった雪が溶け長い年月をかけて地下に染み込んだ地下水を町民が利用するという非常に珍しい環境です。恵まれた水資源を活かした米や野菜の生産が盛んです。

また町内の東川町文化芸術交流センター内には全国初の公立日本語学校があり、多くの外国人学生がいるのもこの町の特徴です。小中高の他にも福祉専門学校があり若者が集まる町でもあります。

保育所は、幼保一体の東川町幼児センター通称ももんがの他に、乳児保育園の東川こまくさ保育園、企業主導型保育園のキトウシこどもの森キトキトがあります。

隣接市町村には旭川市、美瑛町、東神楽町、北は北鎮岳を堺にして上川町があります。

現在は移住者が多く、賃貸物件などはあまり空きがなく、出てもすぐに埋まってしまう状態です。カフェや雑貨店・パン屋などが多く、木工も盛んな町で数多くのクラフト工房がありクラフト街道という道がある程です。若者や外国人観光客も多く訪れています。

ひがしかわの魅力の1つは地下水

なんと言っても魅力は地下水。蛇口をひねれば天然水がいつでも飲み放題。

札幌に住んでいる時は浄水器を通して水道水を飲んでいましたが、独特のえぐみが消えて浄水器でも十分だと感じていました。しかし東川で日々この天然水を飲むようになり、札幌で浄水器の水を再び飲んだときに、まだまだろ過が足りないと感じるほどでした。

毎日おいしいお水が飲めるのは東川ならではです。

この地下水どのように組み上げているかというと、各家庭には組み上げようのポンプが設置されています。東川で新築工事をする際にはボーリング工事により地下水脈まで掘り下げてポンプと接続することになります。

移住を検討されている方は、この工事については町から助成金がおります。また下水道設備の無い地区では浄化槽を設置することになりますが、これらについても同様に助成がありますのでご安心を。

しかし、地下水といえども自然のものですから、大雨などの影響を受ける場合もあります。筆者が東川にいたときに夏に大雨があり、一部地域では泥水がでるようになったという話を聞きました。

地下水であるゆえに困ったこと2つありました。

1つは、加湿器がすぐダメになる。ダメになると言うと語弊がありますが、1週間程度でフィルターががちがちになります。地下水に含まれるミネラル分などが多く、フィルターがすぐに目詰まり状態になってしまいます。

もう1つは胆振東部地震の際に発生したブラックアウトで水が使えなくなりました。地下水ポンプは電気で動いている為、停電時は使用できなくなります。車載していたインバーターで使えないかと試みてみましたが300W程度の能力のものだった為、ポンプの消費電力が大きく動作させる事ができませんでした。

加湿器対策はほかから水を持ってくるか、フィルターを大量に用意しておくしかないです。停電時の対策としては発電機を用意するか、昔ながらの手押しポンプを併せて設置するのが良いかもしれません。

お風呂に関しては、地下水を温めて浴槽に貯めるわけですから、ちょっとした人工温泉のような雰囲気はあります。(あくまでも筆者の感覚によるもので効能云々については不明です)

定期的な水質検査が町から委託された事業者より行われます。

平成30年当時の筆者宅の水質検査結果です。

遊離残留塩素:0.05未満【mg/L】 水温:11.3℃

1.硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素3.50mg/L10mg/L以下であること。
2.亜硝酸態窒素<0.004mg/L0.04mg/L以下であること。
3.塩化物イオン9.2mg/L200mg/L以下であること。
4.有機物(全有機炭素(TOC)の量)<0.3mg/L3mg/L以下であること。
5.一般細菌0 個/ml集落数が100個/mL以下であること。
6.大腸菌不検出検出されないこと。
7.pH値6.55.8以上8.6以下であること。
8.臭気異常なし異常でないこと。
9.味異常なし異常でないこと。
10.色度<1度5度以下であること。
11.濁度<0.5度2度以下であること。
12.鉄及びその化合物<0.03mg/L鉄の量に関して0.3mg/L以下であること。
13.マンガン及びその化合物<0.005mg/Lマンガンの量に関して0.05mg/L以下であること。

全て基準値内に収まり、水質に異常がなく飲料水として適合していると認められました。

東川のお水を飲んでみたい方はこちら

なぜ移住者が多いのか

こどもに対するサポートが手厚い

君の椅子

生まれたときから、プレゼントがあります。それは君の椅子と言って毎年デザインがことなる職人さんが1つずつ丁寧に作り上げた椅子が名前入りでプレンゼントされます。椅子だけではなく乳歯を保管するための木箱や絵本もプレゼントされます。

100日祝い記念写真

この他にも写真の町を提唱する東川町では、100日祝い記念写真の無料撮影券を出生届の際に渡され、町内にある写真店での撮影とその写真をオリジナルの額に入れて頂くことができます。

医療助成

0歳~15歳まで医療費がかからない。東川町独自の医療助成により、初診時の負担金を含めて一切の通院・入院にかかる費用を助成しています。(保険外診療を除く)他の市町村では就学前までの医療助成で初診時のみ負担金がかかるケースがほとんどですが、全くかからないのは何かとお金のかかる子育て世代にはありがたい助成です。

教育施設

町内には、保育所3施設、小学校が4校、中学校・高校1校、専門学校1校があります。
小学校は町の中心部に東川小学校の他、第一第二第三と各エリアに小学校があります。

第二小学校エリアにはNPO法人大雪山自然学校が運営する、キトウシこどもの森キトキトがあります。こちらはもともとお母さんたちが行っていた自主保育による森のようちえん活動が元となっていて、平成30年3月より正式に保育所としてスタートした新しい保育園です。



起業家向け・事業者向けの助成や融資がある

町内で起業する方は土地、家屋、設備等の固定資産の取得及び改修等に要した費用の3分の1以内を補助1 事業者 100万円を上限に助成されます。

この他にも固定資産税の優遇措置などの制度もあります。そのためか、町内では自身のお店を開く人が多く、自営業を営む移住者が多いように感じます。

なお移住者には1世帯につき5kgの東川米のプレゼントがあります。

生活について

普段の生活について、町内での小売店はスーパーチェーンふじ・ホクレンショップ・ツルハ・コメリ・コンビニではセブンイレブン・セイコーマート・はまなすクラブがあります。

普段の食料品・日用品の買い出しは、上記の中ですが、店舗の大きさもそれほど大きく無いため、足りないときには、東神楽町にあるベストムか旭川市内へ足を運びます。

そのため、生活には車がないとなかなか不便です。特に医療機関については町立診療所がありますが、土曜日は休診ですし、夜間休日や救急当番医等になると旭川市内に行くほかありません。

飲食店はカフェを含めて通しでの営業を行っているお店は無いので、ランチタイムを逃してしまうと行くお店が無いということにもなります。

道の駅 道草館があります。地元の野菜やお米が売られています。隣にはモンベルも隣接していて大雪山へ登る前には登山家が立ち寄るポイントでもあります。

入浴施設については、旭岳温泉と天人峡温泉のほかキトウシ高原ホテルに人工のラジウム温泉があります。旭岳温泉と天人峡温泉は東川中心部からどちらも約30kmほど離れているため少し所要時間がかかります。キトウシ高原ホテルは第二小学校のエリアでもあり、中心部からは車で5分ほどの距離です。ここの良いところは日曜日はファミリーデイとして東川町民の方であれば、500円又は600円で入浴と食事ができます。料金の差は選ぶ食事によって異なる為です。日曜日は多くの町民で賑わいます。

遊び

ウィンタースポーツ好きにはたまらない環境であることは確かです。冬場は真冬日が多く、更に気温はマイナスで2桁を超える日も少なくありません。パウダースノーを楽しめるのは大雪山だけではなく岐登牛山にあるキャンモアスキービレッジでも十分に楽しむことができます。

このスキー場は東川町との姉妹都市であるカナダのキャンモア町に由来するものです。

なんとナイター利用料は500円です。これは町民以外の人も利用できるのでオススメです。

町民は更にお得な町民向けのシーズン券の販売もあります。10,000円で、通常一日券が2,500円なので4回利用すれば元は取れてしまいますね。一般向けのシーズン券は前売りで25,000円です。ただこちらは高原ホテルの無料入浴券が5枚ついてきます。

今シーズンからはペアリフトも新設され、ますます便利に楽しめるスキー場になりそうです。

ウィンタースポーツ以外にも、東川町ではアウトドアを楽しむことができます。例えば忠別湖ではカヌーを楽しむことができますし、その忠別湖から流れる忠別川では多くの釣人が大物を狙っています。筆者もニジマスを釣りました。

仕事・就職先

東川町で事業を行っている人は、仕事と自分の時間との両立を取れている方が多いようにも感じます。例えばカフェでも土日は営業しないとか、平日でも限られた曜日や時間しか営業しないなど。

自分の時間で動きたいという方は起業が一番向いています。町内での就業先は木工関連、農業関連や旭岳ロープウェイや旭岳温泉施設など。町内で就職が難しければやはり旭川市内が有力となります。

リモートワークができる企業も増えてきているので、場所を選ばない職についている方であれば、移住のハードルはぐんと下がりますね。筆者の周りにはクラウドワークスを利用して在宅で仕事をされている方もいらっしゃいます。

まとめ

東川町はとても良い町で人も環境も恵まれています。まだまだ書きたいことがあるので、続編があるかもしれません。

The following two tabs change content below.

RW

限りある少ない人生、家族と一緒に過ごす時間や自分のやりたい事を実現するために脱サラをし、現在は自営業です。アウトドア・釣り・山菜採り・農作業・DIY大好きです。最近は自分の山を持ち自伐型林業をしながら、山でたくさんの子どもたちが遊べる環境を作りたいと考えています。石狩・当別近郊で山を売りたい方貸したい方の情報募集中です。なお投稿は気まぐれです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました