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新卒は知らなきゃヤバい! これからの時代、中小企業が危険なワケ

中小企業が危険なワケ 仕事
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大学生のあなた、ニュース見てますか~?
暗いニュースばかりで気が滅入ることもありますが、嘆いてる場合じゃありませんよ~!

これからの社会がどうなっていくのか注意して就活しないと、ブラックな人生を歩むことになりますよ!

特に中小企業の就職には危険が伴います。ホワイトだった勤め先がブラック化することだって十分ありえる時代です。これからの時代、なぜ中小企業が危険なのか解説します。

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大企業と中小企業とでは、そもそも生産コストが違う。

中小企業が危険なワケ

お弁当の販売を例に挙げてみましょう。

「大企業 A社」、「中小企業 B社」が、まったく同じお弁当を500円で販売したとします。
「大企業 A社」はたくさんの従業員を雇い、最新設備の工場で1日に10000個のお弁当を製造することができます。

一方、「中小企業 B社」は少ない従業員で、古い機械しかないため、1日に1000個のお弁当しか製造できません。全てを販売した場合、「大企業 A社」の売上は500万円、「中小企業 B社」の売上は50万円です。両社を比較すると売上に10倍の開きがあります。

人件費、設備投資などのコストに違いがあるにせよ、小ロット生産よりも大ロット生産の方が、1個あたりの製造コストは安く済むため、「大企業 A社」の方が多くの利益を出すことができます。

さて、この両社が販売競争をした場合、どっちが有利でしょうか?
利益が多い「大企業 A社」は、利益を削ることで、お弁当の値段を下げることもできますし、値段を据え置いてお弁当の質を向上することもできます。

一方、「中小企業 B社」では、利益が少ないため、差別化に使える費用にも限りがあります。
当然、「大企業 A社」の方が有利でしょう。

また、「利益を多く生みだせる大企業」と「利益が少ない中小企業」とでは、どちらが給料や福利厚生が充実しているでしょうか?
当然のことながら、資金力に余裕のある大企業の方が、待遇面が充実している傾向にあります。

今までは「利益が少ない中小企業」でも堅実に経営していればそこそこやっていける時代でした。
残念ながら、これからは今までのやり方が通用するほど甘い時代ではありません。
令和の時代は、力がない企業が消えていく「淘汰の時代」なのです。

企業を襲う「人件費高騰」の嵐

中小企業が危険なワケ

最低賃金の引き上げ ―最低賃金が全国初となる1000円越え―

2019年10月の改定で、東京都と神奈川県の最低賃金が全国初となる1000円を超えました。
政府は全国平均を1000円に引き上げて行く方針です。
参考までに、私が大学生だった2004年の最低賃金はだいたい600円くらい。

その当時で、時給1000円のアルバイトといえば、深夜帯の仕事しかありませんでした。
2019年の全国平均が901円ですので、当時から約50%増えている計算になります。

厚生年金の加入条件の引き下げ ―厚生年金 中小企業へ加入義務拡大―

現在の厚生年金は「従業員数501人以上」の企業に加入義務が課せられていますが、
政府はこの条件を「50人以上」を軸に引き下げの調整を進めています。

厚生年金は加入者である従業員と企業が折半して支払う仕組みになっているため、
新たに加入義務が課せられると、企業にとってはかなりの痛手となります。

「従業員数501人以上」の時は、主に大企業が対象となっていましたが、
「50人以上」への引き下げにより、いよいよ中小企業にも火の手が回ってきました。

労働人口の減少 ―出生数の激減―

2019年の出生数が90万人を割ることがほぼ確実となり、日本の労働人口の減少に拍車がかかっています。既に建築業界は超人手不足。身近なところでは、飲食業界などでも人手不足を顕著になってきました。

労働者の需要が高まると、最低賃金では人が集まらなくなり、人材確保のためにより多くの人件費を支払うことになります。

同一労働同一賃金 ―別名:パートタイム・有機雇用労働法―

2020年4月から、「非正規雇用の従業員」に「正規雇用の従業員」と同じ仕事をさせた場合、
同じ給料を支払わなければいけなくなります。

今までは「非正規雇用の従業員」に支払っていなかったボーナスや諸手当も支給する必要があり、
企業側はこれまで以上に負担を強いられることになります。

企業がコストを価格に転嫁できない理由 (デフレ社会)

今の日本はデフレ社会です。需要と供給のバランスで言えば、供給過剰の時代なのです。
そのような中、2019年10月に消費税が10%に引き上げられました。消費税とはすなわち、消費に対する罰金です。

当然、消費者は消費を控えるので、8%の時よりも物が売れなくなります
1円でも安く商品を買いたい消費者のニーズに応えるには、企業側は値下げをするしかありません。
値下げを行うと、今度は企業間での値下げ競争が始まります。

値下げすると利益は下がり、利益が下がると給料も下がり、給料が下がると消費はさらに冷え込みます。企業が高騰する人件費を価格に転嫁したくても、このように背景により簡単には転嫁できないのです。

利益を出せない企業が辿る道

利益を増やせないのであれば、経費を削るしかありません。
不必要な経費を削減し、売れない商品を売ってくるよう、従業員に檄を飛ばしても業績を良くするのは至難の業でしょう。

従業員は売れない商品を売るための戦略会議、計画書の作成、顧客訪問などに追われ、残業は増えるばかり。それでも利益が上がらなければ、人件費を削るしかありません。

早期退職者募集、リストラなど人員整理をするのは良いのですが、それまでの仕事を残った従業員だけでカバーさせようとすれば、社員は疲弊します

ただでさえ仕事に追われているのに、辞めた社員の仕事が降りかかる。
そのような状況が続くとモチベーションは下がり、いよいよ従業員の流出が始まります。
従業員が逃げ出す会社の末路は一つしかありません。

大企業ですら、もはや安泰ではない。迫りくるグローバル企業の脅威

供給過剰の中、需要が増えなければ必ず淘汰される企業が現れます。
限られた需要という名の椅子に座るため、熾烈な価格競争が繰り広げられている世界において、
真っ先に椅子から溢れるのは、資金力のない中小企業でしょう。

また、グローバル企業の参入により日本の大企業ですら、もはや油断が許されない状況です。
我々の暮らしも、グローバル四強企業のGAFAによって大きく塗り替えられてしまいました。

※GAFA:Google、Amazon、Facebook、Appleの4社のこと。

GAFAの影響を簡単にまとめるとこんな感じでしょうか。

・Google(Youtube)による、テレビ業界の衰退、若者のテレビ離れ
・Amazonによる書店の消失、小売店の衰退、ヤマト運輸の運賃値下げ問題
・Facebook、Twitter、Instagram等の浸透、SNSマーケティング
・日本人のApple信仰

既に日本は多くの分野で、グローバル企業にシェアを奪われています。
気が付けば、コストコに行くのが楽しみになっていたり、IKEAで家具を買ってみたり…。
大企業ですら生き残ることが難しい時代であることが、ご理解いただけたかと思います。

令和の時代を生き残るためには?

中小企業が危険なワケ

従来のやり方では通用しない

今までの成功の方程式は、勉強で良い成績を修め、一流大学を卒業し、大企業で昇り詰める、といったところでしょうか。(古いかな?w)大抵の人は、普通の大学を卒業し、中小企業へ就職、管理職から役員を経て定年を迎えることになるかと思います。

このブログを読んでいる学生さんの中には、「とりあえず大学だけは出とけ」と言われて通ってる方もいるのではないでしょうか?残念ながら、これから時代は従来の方法は通用しません。上記は昭和世代の時代、すなわち社会が成長期または安定期の方程式なんです。

雨の日には傘を差さなければいけないように、デフレ時代には時代に合った戦略が必要です。

収入元を一本にするのは危険

年功序列、終身雇用は過去の産物。これからの時代、企業は社員を守ってはくれません。
収入元を会社の給与一本に頼るのは大変危険です。少ない金額であっても収入源は複数もっておくべきです。

特にあなたが若い学生なら、今のうちから副業にチャレンジすることをお勧めします。

当然、失敗することもあるでしょう。しかし、早くチャレンジする分だけ、一日の長があります。
これからの時代、何が儲かるかなんて誰もわかりません。だけど、早くから副業にチャレンジすることで、ビジネスチャンスを見極める目を養い、自分だけの収入源を見つける確率がぐっと上がるのです。

労働者としてではなく、個人事業主(経営者)として常にアンテナを張ることを心掛けましょう。

また、収入元を一本化しないことで、万が一、勤め先がブラック化した場合でも、精神的余裕が生まれますし、退職に向けたアクションも早めに取ることができるでしょう。

真面目で責任感が強い人ほど、ブラックな会社を退職できない傾向にありますので、
自分は真面目だと思う方は、要注意です。

勤め先はワークライフバランスを重視

自分の代わりがいくらでもいる職場。担当制ではなく、複数の社員で1つの仕事を回す職場を選びましょう。あなたが居なくても会社は回る。そう思えば、有休だって申請しやすいですし、仕事で気を病むこともありません。

最近では、「週3、週4でも正社員」という扱いを認める会社が増えてきています。
最低限、必要なお金は会社で稼ぎ、残りは副業で稼ぐようにします。

そうすることで、疲れたときは副業のペースを落として休むことができます。
週5勤務の正社員だと、疲れたときでも会社を休む訳にはいきません。

お金を稼ぐことが人生の目的ではない

生きていくためには「お金」は必要ですが、「お金を稼ぐこと」を人生の目的にしてはいけません
会社役員になって世間一般よりも高い年収をもらい、マイホームを持ち、ランクの高い車に乗れたとしても、幸せになれる保証はどこにもないのです。

これらと引き換えに、差し出さなければならない時間は、果たして釣り合いが取れているでしょうか?昔は会社役員であっても、定年退職すればただの老人です。
昔の武勇伝を語る中高年ほど醜いものはないでしょう。

生まれた時が裸であれば、死ぬ時も裸なんです。あの世にお金は持っていけません。
お金がなくても精神的に穏やかであれば、それは豊かな人生なのです。

まとめ

このブログでは、「中小企業が危険なワケ」について解説してきましたが、この先、安全な企業なんてどこにもありません。

中小企業は危険だから、大企業に就職しましょう~なんていい加減なことは言いません。
この記事であなたに一番伝えたかったことは「会社に頼らないでも生きる術をみつけよう」ということです。

親たち世代から刷り込まれた、「昭和の価値観」からいち早く脱却し、己の考えで令和の時代を謳歌していきましょう!

時代を嘆くのも、時代を変えるのもわたしたち次第です。

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北海道の自然をこよなく愛する一児の父親。 無類の山好きで、夏山は札幌近郊から大雪山系、日高山脈など幅広く登っている。 札幌市内の某山岳会に所属し、沢登り、ロッククライミング、山スキーを修行中。 北海道100名山を網羅した北海道の山ガイドサイトを設立したいと考えている。

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