人生に疲れたとお悩みのあなたへ。もしかしたら、「相手の土俵」で戦っていることが原因かもしれません。人にはそれぞれ「得意なこと」「不得意なこと」があります。
あなたがいま頑張っていることが「得意なこと」であれば良いのですが、「不得意なこと」である場合は、ちょっと厄介です。「不得意なこと」だと、思うように結果を出すことができず、イライラしたり、落ち込んだりします。
では、どうすればよいのでしょうか?
それは、あなたが「相手の土俵」に上がらず、「あなたの土俵」で戦えば良いのです。
「相手の土俵」とは?
あなたにとって「不得意なこと」でも、ほかの誰かには「得意なこと」である場合があります。あなたが「不得意なこと」を、それが得意な人と勝負しても、ほとんど勝てません。
あなたがどんなに勝ちたいと願っても、残念ながらそれは時間の無駄というものです。
競争相手の得意なフィールド・分野のことを、このブログでは「相手の土俵」と呼びます。「相手の土俵で戦う」ということは、「競争相手に有利な環境で戦う」ということなのです。現代社会では、「不得意なこと」でも、努力して勝つことが美徳であるという風潮があります。
学生時代の勉強を例に挙げると、勉強が苦手だから諦めるなんてことは許されないですよね。社会では、みんな同じ土俵で勝負をさせられ、途中で勝負を諦めたり、結果を出すことができなければ「落ちこぼれ」と揶揄されます。
このような社会だから、私たちは「逃げたり」「負けたり」することはいけないことだと思い込んでいるのです。
たしかに努力を怠ることは良くないですが、「不得意なこと」を無理に頑張る必要はありません。あなたが「得意なこと」を、一生懸命頑張れば、それで良いのです。
「あなたの土俵」で戦うには?
あなたにとって得意なフィールド・分野のことを、このブログでは「あなたの土俵」と呼びます。「あなたの土俵」で戦うためには、必ず「あなたの得意な分野」で勝負をするようにしましょう。
もしも、あなたが苦手な分野で戦っているのなら、今すぐ土俵から降りることをお勧めします。「あなたの得意な分野」で勝負をすることで、あなたが勝つ確率はぐっと高まります。
とはいえ、「あなたの得意な分野」であっても、必ずしもあなたが一番になれるとは限りません。あなたよりも上のレベルの人がいた場合は、その人に勝つことは難しいでしょう。
その場合は、「今の土俵」に固執せず、同じ分野の「別の土俵」に移動するのも一つの方法です。
「あなたの土俵」が見つからないときは
どうしても「土俵」が見つからないときは、無理に「土俵」に上がる必要はありません。現代社会では、あなたが得意だろうと不得意だろうと関係なく競争はやってきます。
来た球を打ち返すように、反射的にすべての競争と本気で向き合っていては、身体がいくつあっても足りません。野球のバッターが好球(打ちやすい球)だけを狙って打つように、あなたも「得意な土俵」だけを狙えば良いのです。
それ以外の競争には、あまり本気にはならず、「そこそこ頑張る」ことも時には重要です。
競争から離れることで、客観的に自分を見つめなおす良い機会にもなりますし、そんな時こそ、良いアイディアが降ってくるかもしれません。
ここで重要なことは、消極的になるのではなく、チャンス(あなたの土俵)を掴むために、今は「そこそこ頑張る」ということです。
決して、人生を投げやりに生きるということではありません。
逃げることは恥ずかしいことではない
動物は自分よりも強い敵に遭遇した時は、戦わずに逃げます。動物にとって、逃げることは本能であり、生き残るための術なのです。
ところが、人間だけは逃げることを躊躇い、勝ち目のない戦いであっても果敢に挑もうとします。
現代社会では競争に負けても、直接的に命に関わらないため、負けることに無頓着です。
あなたは、負けることで「自信」を失っていることにお気づきでしょうか?
「自信」を失うことはとても厄介です。物事へのやる気が削がれるだけではなく、自己否定に繋がり、最悪の場合は鬱病を発症します。
勝ち目の薄い戦いであるならば、本来は逃げるべきなのです。負けるとわかっていながら、戦いに挑むのは愚かなことです。動物は賢く合理的です。
自分より弱いものを捕まえて食べ、自分より強いものからは食べられないように逃げることで、
過酷な弱肉強食の世界を生き残っているのです。私たち人間も同様に、勝てる分野で戦い、勝てない分野からは逃げれば良いのです。
ドラゴンクエストというゲームをご存じですか?
戦いのコマンドには、「逃げる」があります。強い敵と遭遇したときには逃げるが勝ちということですね。
人生がつらい時こそ「捨己従人」の心を
どんなに頑張っていても、時には思い通りいかないことだってあります。
幸運が続くこともあれば、どん底でつらく苦しい時期があるのも人生です。
そんなつらい時を乗り越えるヒントが、太極拳の極意の中に隠されていたのでご紹介します。
捨己従人とは:己を捨てて、相手の力に抵抗せず、柔軟に相手の動きに従うこと。
強大な敵と対峙した時、自分本意に攻撃しても通用しません。
そんな時こそ、「自分本意に攻撃したい己の欲を捨て、相手の攻撃を受け流しながら反撃のチャンスを待て」というのが「捨己従人」の教えです。
この教えは、現代社会でも通用します。
人間は知らず知らずのうちに、自分本意で物事を進めています。
物事がうまく運んでいる時はそれで良いですが、うまくいかない時も、自分のやり方を押し通そうとしがちです。
そんな時こそ、自分本意に物事を押し通そうとする己の欲を捨て、今まで自分が身に付けてきた知識(価値観)に縛られず、物事に合わせて柔軟に対応する気持ちが大切です。
次から次へと仕事を振られ、溜まっていく仕事に焦ってしまう時は、焦る気持ち(自分本意に物事が進まない苛立ち)を殺し、黙々と機械のように仕事を処理すれば良いのです。
人生がつらい時こそ、投げやりになりそうな気持ちを殺し、目の前の物事を丁寧に処理すれば良いのです。
つらい状態が永遠に続くことはありません。
必ずどこかでピークを迎え、徐々に緩和されていきます。
苦しみの本質が「思い通りにならないこと」であるならば、その「思い」を捨てされば良いのです。
こだわりを捨てることが「捨己従人」の第一歩なのです。
なぜあなたは戦うのか?
あなたはなぜ自分が戦っているのか、考えてみたことはありますか?
現代社会は競争社会と呼ばれるように、受験戦争、就職活動、出世競争など、争いごとに溢れています。
競争の末に、あなたが勝ち取るものは何でしょうか?
- 高学歴
- 高収入
- マイホーム、高級車
- 社会的地位、世間体
- 容姿の良いパートナー
これらはあなたが本当に欲しかったものでしょうか?
みんなが追い求めているから、きっと価値があるものに違いないと思い込んでいませんか?
これら得たからと言って、あなたが必ず幸せになるという保証はどこにもありません。
また、これらを得るために、あなたは「お金」では買えない貴重な「時間」を費やしていることを忘れていませんか?
「土俵」に上がる前に、いま一度あなたが戦う理由について考えてみてください。
せっかく「時間」を費やすなら、「やりがい」や「生きがい」を感じるものに捧げたいと思いませんか?
逃げることは恥ずかしいことではない
動物は、自分よりも強い敵に遭遇した時は、必ず逃げます。
逃げることは本能であり、生き残るための術なのです。
ところが、人間だけは逃げることを嫌い、戦うことが美徳とされています。
勝ち目の薄い戦いに固執した結果、戦いに敗れ、「自信」を失い、心を蝕まれる。
これははっきり言って、無駄死にするために戦っているのと変わりありません。
ここで私が言いたいことは、「負けるくらいなら逃げなさい」ということです。
ずっと戦わなくても良いと言っているわけではありません。
動物は賢く合理的です。勝てない相手からは逃げ、勝てる相手だけを捕食して生きています。
私たち人間も同様に、勝てない相手からは逃げ、勝てる分野で戦えば良いのです。
まとめ
最後に、この記事であなたにお伝えしたことを、簡単にまとめたいと思います。
- 「相手の土俵」で戦うと、精神を疲弊し、「自信」を失う恐れがある
- 「あなたの土俵」とは、あなたが得意なフィールド・分野のこと
- 「あなたの土俵」が見つからないときは、無理に「土俵」に上がらない
- 勝ち目の薄い戦いからは逃げる
- つらいときこそ「捨己従人」
あなたが「あなたの土俵」を見つけ、人生を謳歌できることを祈っています。
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